瞳の奥の秘密 (2009) [映画を観る]

アルゼンチンの映画です。役者に馴染みがないので、かえって作品を楽しむことができます。この年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作品。ハリウッドリメイクも構想中だとか…。
裁判所を退任した男は、かつて自分の担当した事件を小説にしようと思い立つ。それは、25年前、新婚の女性が惨殺された事件。その後の男の人生を大きく左右し、今なお、心の奥底に癒えない傷を残している。
事件はもちろん、この主人公だけではなく、関係した人々の人生に影を落としている。容疑者、被害者の夫はもちろん、男の上司の女性検事、それに男の相棒の人生にとっても。
これだけ書くとなんとも重い印象を与えるかもしれません。たしかに事件そのものは、ちょっと衝撃的な結末を迎える。おそらく日本の映画だったら眉間に皺寄せて陰陰滅滅と進展するかもしれませんが、そこは南米アルゼンチン。愉しませるところは愉しませてくれます。みなさん素敵な役者です。とくに気に入ったのは、主人公の相棒の飲んだくれのオヤジがいい味だしてる。なんとなくだが、ウディ・アレンみたいなとぼけ具合。
それから個人的な注目点を一つ。サッカー場で容疑者を追い詰める場面は、長回し(カットしないでフィルムをまわし続ける)だと思う。「だと思う」と書いたのは、最近は技術的にそうみせることが可能なのかもしれないと思ったから。ただの長回しじゃなく、カメラが変幻自在。カメラはサッカー場に俯瞰で近づき、スタンドにいる主人公たちの隣に下りてきて、そのまま容疑者を追いかけてゆく。群集に揉まれる、狭いトイレにも入る、二階から飛び降りる容疑者と一緒にするりと下へも降りてもいく。結構、面白いことしてくれている。
瞳の奥の秘密(2009)
EL SECRETO DE SUS OJOS
-CREW-
監督......フアン・ホセ・カンパネラ
脚本......エドゥアルド・サチェリ、 フアン・ホセ・カンパネラ
原作......エドゥアルド・サチェリ
撮影......フェリックス・モンティ
音楽......フェデリコ・フシド
編集......フアン・ホセ・カンパネラ
美術......マルセル・ポント
-CAST-
リカルド・ダリン......ベンハミン・エスポシト
ソレダ・ビジャミル......イレーネ・メネンデス・ヘイスティングス
パブロ・ラゴ......リカルド・モラレス
ハビエル・ゴディーノ......イシドロ・ゴメス
ギレルモ・フランセーヤ......パブロ・サンドバル
2011-10-14 03:00
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